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千座の置き戸 -第16回  制限選挙-1/3

毎月 塾HPに掲載しております。 千座(ちくら)の置き戸
12月1日掲載分原文は こちら です。 
今回は衆議院議員選挙に合わせた 選挙について
ブログ用に私たちが慣れた仮名遣いのものをこちらには掲載いたします。


連載 千座の置き戸(ちくらのおきど)

           第十六回 制限選挙

                    南出喜久治(平成26年12月1日記す)

たみくさに こびへつらひて えらばれし おみがうらでは たみをあなどり
(民草(大衆)に媚び諂ひて選ばれし臣(政治家)が裏心では民(大衆)を侮り)

 最近は、選挙になるたび「一票の格差」がファナテックに叫ばれ、訴訟マニアによって訴訟が提起されますが、こんなことで政治が振り回されたり、政争の具とされることにより、経世済民において喫緊の課題である最も大事なことが放置されてしまいます。
 このことについては、「青少年のための連載講座 祭祀の道」の「第四十五回 無尽と賭博」で述べましたが、最も大事なこととは、「一票の格差」の是正というやうな瑣末(さまつ)なことではなく、「一生の格差」の是正なのです。

 所得格差、資産格差、生活様式格差がますます増大する格差社会となり、貧困層の生活がさらに困窮して、最終的には人の「一生の格差」がさらに拡大しています。これが、「賭博経済」を容認する経済制度の致命的な歪みであり、これを是正することが政治の最大の目的であるのに、それをせずに「一票の格差」という些末で形骸化した議論に目を奪われ、本質的な政治制度や法制度を機能不全に陥れているのです。「一票の格差」というような、経済問題と全く無縁の政治問題というのは、根本問題を解決する力が全くなく、閉塞感の捌け口として騒ぎ立てる、司法界と政界の単なるお遊びにすぎません。

 「一票の格差」が起こり、定数是正を行はなければならない原因は、過疎化と都市集中です。そして、それを引き起こす遠因としては、賭博経済の経済構造にあります。その問題に切り込まず、イタチごっこのように訴訟が繰り返されます。仮に、理想的な意味で一票の格差が解消したとしても、一体それによって「一生の格差」の是正という根本問題が解決するのでしょうか。こんなことだけに目を奪われていることによって、根本問題の解決がさらに遠のくのです。

 平成22年のジャスミン革命に始まる「アラブの春」という民主化運動を目の当たりにしたノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・E・スティグリッツは、「1%の1%による1%のための政治」と叫びましたが、それがアメリカでは、最上層の1%に対して「我々は99%だ」「ウォール街を占拠せよ」といふ運動へと発展しました。
 これは、「一票の格差」の是正というような形骸化した虚しい政治運動では根本解決にならないことから、参政権の閉塞的状態を生む元凶である経済構造の変革に向けられた初めての運動でした。
 平成23年9月から発生した「ウォール街を占拠せよ」という運動は、それ自体に運動の限界があり、2か月程度で終息してしまいました。ウォール街を占拠しても賭博経済は根絶できません。「賭博経済を根絶せよ」ではなかったし、それを解決する方策がなかったからです。

 私は、いまから18年前に、『参政権の閉塞的状況』という論文を発表し、これが『動向』の平成平成8年4月号と、『人民戦線』の平成8年5月25日号、6月25日号、7月25日号の三回に分けて掲載されましたが、改めてこの全文を別途同時掲載しますのでご覧になってください。
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