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真正護憲論の概説=帝国憲法が現存している理由 1/2

真正護憲論をご存知で無い多くの方向けに 南出喜久治先生が書かれた 真正護憲論の概説 こちらにも貼らせていただきます。

●交戦権のない占領憲法では独立できなかったのです●

 では、これから帝国憲法が今も生きていることについて説明します。皆さんは、我が国がサンフランシスコ講和条約によって独立したことをご存じのはずですが、この独立は、占領憲法に基づいて独立したと思っているのではありませんか。ところが、そうではないのです。我が国は、昭和27年4月28日にサンフランシスコ講和条約が発効して独立しましたが、その第1条によると、「日本国と連合国との間の戦争状態は、・・・この条約が・・・効力を生ずる日に終了する。」とあります。つまり、昭和27年4月28日までは「戦争状態」にあったのです。
 ところで、占領憲法第9条第2項後段には、「国の交戦権は、これを認めない。」とありますが、この交戦権というのは、昭和20年2月3日に占領憲法の骨子を指示したマッカーサーノートの「right of belligerency」の訳語です。これは、法律用語ではありません。これがそのままマッカーサー草案にも、帝国憲法改正案(政府案)の英文にも、そして、占領憲法の「英文官報」にも引き継がれています。英文官報というのは、占領期中に発行されていた公式の官報であり、この内容は法的効力を有するわけです。
 この意味は、現在、憲法学者が、いろいろと後付けの解釈をしていますが、これはアメリカ合衆国憲法にいう、戦争権限(war powers)と同じ意味で、宣戦、統帥、停戦、講和という一連の戦争行為を行うことができる権限のことです。ですから、戦争状態を終了させる講和条約を締結することは、交戦権が認められない占領憲法ではできないのです。たとえ占領憲法第73条第3号に、内閣の権限としての条約締結権があるとしても、これは講和条約以外の一般条約についてであり、交戦権がない占領憲法では、戦争状態を終了させる講和条約は締結できないのです。では、どうして戦争状態を終了させ我が国が独立したかというと、それは、帝国憲法第13条の講和大権によって実現したということです。
 そのことは、サンフランシスコ講和条約だけではなく、その発効直後に締結された日華平和条約、昭和31年の日ソ共同宣言、昭和47年の日中共同声明でも同じで、これらの発効と同時に戦争状態は終了したのです。また、日中共同声明と同時になされた日華平和条約の破棄通告は、戦争状態を終了させたものを破棄したのですから、理論的には戦争状態の復活となり、これも交戦権の行使になります。さらに言えば、サンフランシスコ講和条約は、いわゆる一部講和であり、ソ連などとの戦争状態は継続しました。つまり、一部の国とは戦争状態を終了させ、他の一部の国とは戦争状態を継続するとの外交判断は、まさに交戦権がなければできないのです。
 このようにして、帝国憲法は、昭和47年まで実効性があったことになり、その後、帝国憲法が廃止されたことが証明されない限り、今なお帝国憲法は生きているのです。紛れもなく、我が国は、帝国憲法が現存していたからこそ独立ができたのです。
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よろしくお願いします

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テスト





No title

この理論は、最初耳にした時面白いと感じました。発想に斬新さを感じたのです。ただ、新無効論支持者が思っているほど、堅固な理由にはならないと思います。

仮に、「昭和27年4月28日までは「戦争状態」にあったのです。」というのが真実だとすると、「日本国憲法9条」があるので、講和条約を【締結しないこと】も不作為行為による「交戦権」の行使になります。したがって、【締結しないこと】もできなくなります。

つまり、新無効論支持者が主張するように「交戦権」を定義すると、【締結すること】もできないし、【締結しないこと】もできない、という不条理な結論に必然的に至ることになります。

これは、「交戦権」の定義が間違っていることになります(背理法)。

Re: タイトルなし

九州男児さん

お世話になります。まだこちらのブログに上げておりませんで、失礼します。
この週末のブログでご案内はできると思いますが、

塾HPからお名前、住所等をご連絡いただければ大丈夫です。
どうぞよろしくお願いいたします。


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