スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

皆様、祭祀の実践を。

現在、日本人の多くは本当にご先祖様に申し訳ないことをしていると思います。祭祀を怠っているからです。私も2年ほど前までは祭祀を全く行っておらず、せいぜい、お墓参りに行くか、法事に行く程度でしかご先祖様と関わりをもっておりませんでした。私の両親ですら、同じような状況でしたから、これも仕方がなかったとしか言いようがありません。ですから、私は祭祀を怠っている人に対して責めるつもりは毛頭ありませんし、GHQによる神道指令を考えると、このような状況もやむを得ないものと理解できます。

しかし、すでに他界している祖父母の世代までは確実に毎日祖先祭祀を行っていました。その姿を今でもはっきりと思いだすことができます。毎日、神棚や仏壇に花をお供えし、手を合わせている姿です。ですから、両親がこれを怠っていることが本当に残念でなりません。嘆いてばかりではいられません。代りに、戦後第二世代である私たちの世代から毎日きちんと祭祀を実践し、その復活に努めましょう。

祭祀を行うことは実に簡単なことです。南出先生も「日々の祭祀の実践はどんな形でも良いから、必ず、行わなければならない」とだけ言っています。仏壇のある人はそれに手を合わせればよいだけですし、ない人は、神棚でもよいわけです。私はホームセンターで3000円ほどで購入した神棚に毎日、水、塩、米をお供えし、ご先祖様と自然に感謝し、教育勅語の奉読を行っています。わずか5分ほどです。簡単です。

人からは、祭祀をして何か運気でも上がったと訊かれますが、別に何もありません。それでいいのです。ただ、これまでの日本人が日々行ってきたことを自分も繰り返し、ご先祖様が慈悲深く子孫を見守って下さることに感謝をするだけなのです。この自覚に目覚めたから、私は納得して祭祀を行っているのです。私たちはご先祖様と一緒にいるのです。この感覚を日本人ならもう一度思い出せるはずです。

祭祀の意味については南出喜久治氏が詳しく述べています。引用しました。ご参考になさってください。

≪祭祀は、祖先から連綿と命を受け継ぎ、家族を守り維持するという始源的な本能に由来するもので、家族愛による祖先への崇拝と感謝、子孫への慈しみとは不可分なものであり、死によって「から」(体、幹、柄、殻)を失った祖先の「たま」(霊、魂)は、常に家族の「から」と「たま」と一体となって共存しているとの確信こそが祭祀の原型なのである。「祭如在。祭神如在神。(祭ること在すが如くす。神を祭ること神在すが如くす。)」(論語)という言葉があるが、これは、「神人共在」である。また、たとえば、新年において、上下両方が使える白木の祝箸を使うのは、人が使う箸の上端部分で祖霊が召し上がるためである。これは「神人共食」であり、大嘗祭での神事の雛形である。このように、家族は祖霊神と共に生きるのである。

そもそも、祖先祭祀の根源とは何か。それは、親が子を慈しみ、子が親を慕う心にある。我々の素朴で根源的な心には、たとえ死んで「から」を失っても、その「たま」は生前と同樣に子孫を慈しんで守り続けたいとするものである。たとえ自分自身が地獄に落ちようとも、あるいは自分自身が地獄に落ちることによって身代わりになれるのであれば、それと引き替えてでも、家族が全うな生活をすることを見守り子孫の健やかなることを願う。そして、子孫もこのような祖先(おや)の献身的で見返りを望まない心を慕うのである。死んでも家族と共にある。それが揺るぎない祭祀の原点である。子孫が憂き目に逢うのも顧みずに、家族や子孫とは隔絶して、自分だけが天国に召され、極楽・浄土で暮らすことを願うのは「自利」である。「おや」は、自分さえ救われればよいとする自利を願わない。これは「七生報國」の雛形である。一神教的宗教の説く救済思想への違和感はまさにここにある。「利他」の「他」は、まずは家族である。あえて家族から離れさせその絆を希薄にさせる「汎愛」では雛形構造が崩壞する。家族主義という「利他」を全ての人がそれぞれの立場で實現すれば、世界に平和が訪れることになるのである。

「親を親しむが故に祖を尊ぶ(親親故尊祖)」(禮記)や「親を思はざれば、祖は歸せざるなり(不思親、祖不歸也)」(左傳)、さらに「大義、親を滅す(大義滅親)」(左傳)などは、家(親)から宗族(祖先)へ、そして宗家(すめらみこと)へと連なる階層的な入れ子構造(雛形構造)を示すものであると同時に、自己保存、家族保存、種族保存、国家保存の各保存本能の階層構造において、最も優先する本能が国家保存本能であることを意味している。≫

参考文献
南出喜久治著『くにからのみち』 
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。