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まほらまとと商人道 =みすまるお話④=



引き続き 南出喜久治先生の 商売についてのお話です。
普段のお仕事の中でどのようにしていくか?本当に大切なお話だと思います。


もう一つ、商売が順調になってくると、どうしても規模を大きくする。支店を出して、大きくしていく、従業員をたくさん抱えるという事をよく考える。ところが、これもよく吟味しないといけない。景気の変動はあるし、増えていくときはいいんだけど、今度は縮小した時に雇った従業員を簡単に止めさせる訳にいかない。設備投資したものを止めてしまう訳にはいかない。少なくとも何年間か償却しないとできない設備投資をその年数の見込みも足らずに途中で終わってしまうということになったら結局無駄になってしまう。

ある意味で堅い仕事をする。大阪商人ではなくて、近江商人の発想で、つまり、絶対に無理をしないという近江商人の一番堅実なやり方。今の商社で言えば日商岩井というのは、非常に堅実にずっとやってきたというところの成果がある。大阪商人の場合、非常に一発、ハイリスク、ハイリターンのような形で商売をやろうとするからどうしても浮き沈みが激しくなる。浮き沈みの激しいのも商売やと言うならそれでもいいんだけど、一番大事な事は規模が縮小する時の引き際っていうのが一番大事なんですよね。大きくなる時は誰でも、どんな経営者でも大きくできる。だけどそれを縮小したり、止めたりして行く、或いは整理して行く時に一番経営者の力量が試される。   


特に、非常に無責任な発想というのは最初に大きくなって駄目になったら、会社閉めて倒産したらいいというもの。

従業員は路頭に迷う。例えば5人の従業員を雇ってそれぞれの家族が仮に3人づついたとすると15人の人間が路頭に迷う訳、大手の企業が倒産する場合でも大量に失業者がでるね、それは将来そんな事態があるという場合に備えた事は何にも言わずに「私の企業は、大きくなりますよ」 というような形で人を雇って、ある日突然潰れる。

特に結構浮き沈みの激しい業界なんか、昔の野村證券の場合もあんな形で人を切ってしまうということ自体が極めて無責任。

経営者の誇りはなにかと言うと、経営者の力量のバロメーターって何かと言うといかに、自分の家族、自営業なら自分の家族を、人を雇うんなら、その雇った人の家族、そのたくさんの人をいかに養うかという雇用の量によって、人の企業の貢献、世の中に対する貢献が決まると思う。


むしろ利益をたくさん上げて納税したから社会貢献ではなくて、利益が薄くてもいいから、たくさんの人を養っていけるということをずっと継続してやっていける。そういうことの方がむしろ事業家としての誇りでないといかんね。ところが、今の経営哲学は哲学ではなくて、利益をたくさん上げること、自分たちがたくさん所得を得ること、企業自体がたくさん利益を生むこと。


会社規模だけを大きくすることが会社経営者の力量と思われているんだけどそうではなくて、例えば株式会社の場合に、株式会社、会社というものは誰の所有物かとよく議論された。

法律的に言うと会社というのは株主のものなのね、ところが実際の社会的機能を見ると従業員と経営者と一体の物、株を持っていなくても従業員のものなんです。その従業員を養えない、或いは従業員を適当にどんどん利益上がらないからと言って、真っ先に従業員を解雇するような企業というのは先ほど言った『石門心学』の考え方から言うと邪道もいいところなのね。
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