スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

動的平衡と雛形理論

 「国家とは何か」という質問に答えることは、意外と難しいものです。アメリカのような移民国家もあれば、日本のような古来から存在する伝統国家もある。さまざまな形態の国家が世界にはあります。したがって、一様に国家とはこういうものだとは言えないものです。しかし、国家を何かに譬えることはできるのではないでしょうか。たとえば、国家を生き物に譬えて説明してみることはできないでしょうか?そうすることによって、国家についての理解が深まります。
  
 この考え方に示唆を与えてくれるのがルドルフ・シェーンハイマーのネズミの実験です。彼の実験は、生命の個体を構成する脳やその他の細胞からDNA、分子に至るまで、すべてにおいて物質代謝がなされることを発見しました。つまり、皆さんの身体も一定期間が経つとすべて新しいものに入れ替わっているのです。しかし、不思議なことにこれで別人になったり、別人格になったりすることはありません。つまり、「動的平衡dynamic equilibrium」が保たれているのです。

 このことと並んで重要なのが雛形理論です。これは、フランスの数学者ブノワ・マンデルブロが導入した幾何学概念でフラクタル構造理論とも言われ、全体の構造はそれと相似した小さな構造の繰り返しであることを意味します。たとえば、海岸線や雲、樹木、生体など自然界に存在する一見不規則で複雑な構造が、どんなに微小であっても全体に相似するということなのです。これは原子核の周りに回転する電子からなる原子構造と恒星である太陽の周りを惑星が公転している関係にも通用します。まさにミクロとマクロが相似関係にあるのです。

 実は国家も動的平衡と雛形理論でできていると考えることができるのです。生き物が細胞や分子が入れ替わっても同質性が維持されるように、国家も皇位が歴代継承され、国民が代々入れ替わっても、皇位と國體は同一性、同質性を保って存続するのです。つまり、動的平衡性が保たれているのです。そして、生体が代謝の基本単位である細胞で成り立っているように、国家もまたその構造と代謝の基本単位である家族から成り立っていなければならないのです。つまり、国家の雛形は家族でなければならないのです。だから、国家(生体)がばらばらの個人(分子)から成り立っては死滅するのです。
                                  
                                              南出喜久治著『占領憲法の正體』参照 
 
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。