スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

幼心地4 からすとリス

うけひのもり ホームページより おさなごこち4 です。とびっきり日本人を楽しもう!うけひのもり学園



幼心地 4 からすとリス

少し前にユーチューブに死んだリスを食べようと狙っているカラスに対して仲間のリスが死んだリスを必死に守ろうとする姿を映した動画が話題になったことがありました。
 それには、「死んだ友達の身体を守ってカラスを追い払う驚くべきリスの戦い」というような題名が付けられています。実際に観た方が解り易いですが、言葉で説明する次のような映像です。
 道端か、駐車場か、コンクリートなどで舗装されている所に死んだリスが横たわっています。カラスがそれを啄ばもうとして、その傍にいます。そこへ仲間のリスがカラを 追い払う為に近づきます。仲間のリスと死んだリスとが親子なのか夫婦なのか、単なる仲間なのかも解りません。仲間のリスはシッポの毛を立たせて、それを激しく振るわせてカラスを脅かします。カラスは後ずさりしますが、また別のカラス一羽もやって来て、更には、もう一羽も加わって、三羽のカラスが死んだリスを狙って来ます。
カラスもまた羽を広げてジャンプしたりして仲間のリスを脅かします。リスもこれに立ち向ってこれまで以上にシッポの毛を立たせて振るわせ、後ろ足だけで立ち上がってさらにカラスを脅かします。そんな戦いが続きます。最後がどうなったのかは分かりません。
 動物の世界では、このような光景は決して珍しくはありません。皆さんはこのよう光景を見て何を感じますか。仲間への愛情とか仲間を守ろうとする勇気とか、死者への 弔いや埋葬の心とか、色んな事が出てくるでしょう。
 しかし、もう少し冷静に考えてみましょう。カラスは、動物の死骸などを餌にします。
そんな簡単に得られる餌がないときは、生きたネズミなどの小さな動物も襲います。リスだって 襲われます。そして、リスはカラスも含め、大型の鳥に一番狙われやすい 動物です。そのため、いざとなったらすぐに逃げられるように身体の筋肉が発達し実にすばしっこいのです。危険を感じたらすぐに逃げるのがリスの特徴です。
 それなのに、どうして、自分も襲われるかもしれないのに、死んだリスを守ろうとするのでしょうか。それは、仲間のリスは、死んだリスが 「死んだ」という意味を理解しておらず、さらにこれまで一度もカラス等から追い掛け回された命の危険に遭わなかったからです。仲間を守る行動をするのは、本能によるものです。種族を守ろうとする本能(種族保存本能)です。その本能が自分の命と身体を守ろうとする本能(自己保存本能)よりも強い本能だからです。
もし、このリスが別の仲間の死と出会った経験があり、カラスに襲われた経験があったとしたら、別の行動をしたと思います。つまり、そのまま見過ごしたでしょう。そのことが自分を守り自分を守ることによって、ひいては種族を守る事になるからです。決して、卑怯だとか意気地なしであるなどと言うことはありません。これも本能が命ずる事だからです。
もし、ここに集まって来たカラスの中に、生きたリスやネズミを襲った経験があったカラスがいたとすれば、もしかしてこの仲間のリスをも襲ったかもしれません。しかし、カラスもまた、死んだリスを餌とすれば足りるので、殊更に生きたリスを狙ったりすることが無かったのです。カラスもまた本能に従って行動しているのです。人間の道徳で言えば、「無益な殺生はしない」ということです。これは、「サバンナ」のお話と同じように、このリスの行動が特別に素晴らしい訳でもなく、カラスが悪者でもありません。それぞれ本能に忠実に生きている素晴らしい光景なのです。
 リスの死骸は、カラスがそれを食べ、その残りを昆虫や微生物などによって綺麗に 分解されて無くなります。ヒマラヤ周辺や西インドでは、人の死体を野山に置いて鳥の啄ばみに任せた「鳥葬(ちょうそう)」というお葬式の方法があります。鳥が骨以外の 部分を全て食べ、残りの骨は雨や風などで風化し、更に微生物などで分解されて、全て土に帰るのです。これこそ人は土から生まれて土にに帰るという自然の法則に従った物なのです。死体火で焼いたり(火葬)するような、特別に人の手が加わった方法よりも、人が食べ物を得て生きてきた道を今度は反対に進んで、自然に奉仕するという感覚です。

 しかし、現在「鳥葬(ちょうそう)」にも異変が起きています。鳥が全部食べなくなったと言うのです。その原因は、人の食べ物のせいです。あまりにも多くの食品添加物などの化学物質を含んだ食べ物を食べ続けたり薬漬けになっているために肉質部分に化学物質がたまっているからです。鳥がそれを嫌うのです。つまり、人間は鳥からすると 「まずい」のです。これは人間にとっても 「まずい」ことです。身体を歪めることに なるからです。そのうち、人が死んでもカラスが見向きもしなくなる日が来るのかもしれません。なんとかしなければなりませんね
平成22年7月25日記す
南出喜久治
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。