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幼心地3 サバンナ

引き続き 幼心地 3  サバンナ UPいたします。

動物園に行くと草食動物のシマウマ、肉食動物のライオンやハイエナなどがいます。これらの動物は、アフリカのサバンナ(草原)で、野生動物として 住んでいましたが、捕らえられて動物園に連れて来られてからは、別々の檻に入っていて、お互い顔を合わす事はありません。餌には不自由しませんが、檻の中で一生暮らします。
 しかし、アフリカのサバンナで一緒に暮らしている時にはいつもこんな事が起こります。 ライオンがシマウマの親子のどちらかを捕まえて食べようと狙っています。シマウマの親子の内、シマウマの子供は小さくて足が遅く、親から少し離れたので、ライオンは子供の方を狙う事にしました。そして、子供の後ろの方に気付かれないように周りこんで、そこから急に走り出して 襲いかかろうとしました。 
すると、シマウマの親がそれにすぐに気付いて子供を助けるために、子供と ライオンの間に分け入るように走り出しました。そうです。親がおとりとなり子供を助けようとしたのです。初めから身代わりになろうとしたのではありません。
子供を助けて自分も逃げて助かろうとしました。しかし、ライオンは、今度は親シマウマを狙って追いかけついに捕まえてその首に噛み付き仕留めました。子シマウマは命拾いをしましたがライオンの家族は、親シマウマを食べます。そして、ライオンが食べ残した親シマウマの肉は、ライオンが立ち去った後、ハイエナが貰い受けて食べました。

 皆さんはこのサバンナで起こった事をどう思いますか。シマウマの親子が 可愛そうと思いますか。犠牲になった親シマウマは馬鹿なことをしたと思いますか。ライオンは悪くて残酷だと思いますか。ハイエナはずるいと思いますか。

 色んな考えがあります。しかし、これが動物の世界の現実であり、動物の 世界で日常的に起こることに、人間の判断で良いことと悪い事の区別をする事が出来るのでしょうか。動物を殺して食べる方法の違いはありますが、人間の方がライオンよりも残酷ではありませんか。捕らえられて動物園の檻に入れられ、餌を与えることを保護したとする人間の考え方こそが残酷ではありませんか。一度考えてみてください。

 さて、人間も含めて動物の世界は、サバンナでの暮らしのように、これまでずっと このようにして いきてきたのです。生命を維持する本能によって生きてきたのです。本能というのは、生まれた時から備わっている 心といっても良いでしょう。その本能が悪い事であり、間違ったものであれば、
人類も動物もとっくに滅びていたはずです。

 それよりも、このサバンナでの出来事で学ばなければならないのは、親シマウマの行動です。シマウマには、人間のように、子供を助けなければならないというような理屈による道徳観があるとは思いません。無意識に、とっさの判断で子供を庇ったのです。
これは、まさに本能であり、理性とか理屈ではありません。動物は自分の命と身体を守ろうとします。これを自己保存の本能といいます。そして、さらに、その命と身体を投げ出してでも 子供を守ろうとするのも本能です。
これを種族保存の本能といいます。これは動物の本能ですから、シマウマだけでなく、人間にも備わっています。そして、自己保存の本能よりも種族保存の本能の方が強い本能なのです。ですから、親シマウマは、より強い本能によって子供を助けたのです。そして、助けられた子シマウマが大きくなって自分の子供を育てるようになり、同じような事が起これば、また同じように子供を庇うのです。あなたも大きくなったら、同じことをします。順送りですね。

 自分の命と身体が大切な事は当たり前ですが、本当に勉強して欲しいのは、
その命と身体を捧げてでも守らなければならないものがあるのかどうか、それは何なのかという事を見つけることです。それが見つけられれば、本能が 強くなって生きる事の勇気が湧いてきます。

平成22年6月3日記す
南出喜久治
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