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神人共生 テキスト版 -1

くにからを ただひたすらに まもりぬく いわいまつりし ひとすじのみち

祭祀とは、くにからを守るための実践的な行動です。観念や理屈の世界ではありません。実践の世界です。お父さん、お母さん、お祖父さん、お祖母さん、そして、さらに遠い遠い御先祖様に感謝し、さらにさらに上にさかのぼれば、御皇室の御先祖様、つまり、皇祖皇宗、八百万の神々へと連なって行くという確信を抱くことになり、そのことを清く素直に受け止められる者であれば誰しも感激するのです。私たちの御宗家がご皇室であることに感激するのです。「すめらみこと」とは、「統一された命」を意味します。私たちと御先祖様のすべて命と霊を束ねれば、その源は天皇宗家となるからです。そして、私たちが生かされているのは、御先祖様から命と魂を途切れることなく受け継いできたことの奇跡によるものです。かたじけなや、申し訳なや、という感動と感激、それに恥じらいを感じて、おそれおおき道を歩み続け、そして、いとしい子孫を生み育て、家族はとこしえに生き続けるのです。それを実感して実践するのが祭祀の道です。

日本書紀によると、推古天皇十二年四月(皇紀1264年)に推古天皇の摂政であらせられた聖徳太子が憲法十七条(いつくしきのりとほあまりななをち)を定められ、その第二に、「二に曰はく、篤く三宝を敬へ。三宝とは佛・法・僧なり。」とあり、仏教を受け入れました。このことから、我が国の「くにから」が変わったとする考えがありますが、決してそうではありません。なぜならば、その三年後に、推古天皇ご自身が御詔勅を出されましたが、それによりますと、「祭祀神祇、豈有怠乎」(あまつかみ くにつかみを 祝いまつること、あに おこたることあらんや)とあります。つまり、「仏教」は徳目として「敬ふもの」(観念論)であり、「祭祀」は「怠つてはならないもの」(実践論)ということです。それゆえ、我が国は、揺るぎのない「祭祀の国」であり、それが國體(くにから)なのです。

御先祖様は、子孫から見れば「上(うえ、かみ)」の存在であり、それが「神」の意味です。決して、絶対神、唯一神や創造主を意味する「God」ではありません。この「God」を「神」と訳したのは、精神文化面における我が国最大の誤訳と言えます。 ともあれ、宗教で説く神仏は理性の働きによる想像の産物であり、人々がそれぞれ信じる神仏はバラバラで一致しません。一致しないことから、それぞれの神仏の優劣に決着を付けるために戦争をするのです。宗教は、人を救うための教えであると言いながら、人殺しをするのです。なんという矛盾でしょう。その上に、「この教えを信じなければ地獄に落ちるぞ!」と言って、人を脅して信心帰依させるのです。恐怖から出発した信心です。こんな信心は本物ではありません。信心ではなく、恐怖心の裏返しにすぎません。また、人の恐怖心や不安を煽って「宗教的営業の成果」(入信成功)を得るというのは、最も卑劣な行為であり、そのような教祖たちは、自らの描いた「地獄」の世界に指定席を持っているはずです。

そして、このような宗教に共通するのは、自らが信心の中心に描いた絶対神や本尊と信者との間には何も存在しないとすることにあります。つまり、御先祖様は全く存在しないものとするのです。御先祖様の彼方に絶対神や本尊があるとはしないのです。その結果、祭祀は全否定されるのです。祖先供養や祖先崇拝を否定します。仮に、祖先供養を認めても、絶対神や本尊への忠誠と信心に反しない限度で認めるだけです。それも法事などと称する宗教的営業として利用するのです。



これに対し、祭祀の場合は、人を殺しません。敵であっても、その敵の御先祖と我が御先祖とが重なりうることを想起すれば、争いは解消する方向に向かひます。過去に、「宗教戦争」は数限りなくありましたが、「祭祀戦争」はこれまで一度もありません。いわば、祭祀は、御先祖様を御本尊とする宗教のように捉えることもできますが、これが宗教と決定的に異なるのは、それぞれの父母といふ御先祖への「登り口」は違つても、そこから目指す頂上の方向は万人共通の融合一体のものであるという点です。それが「世界のすめらみこと」です。祭祀からみると、宗教における神仏というのは、御先祖様の総体から生まれる働きを可視化、具象化したものと捉えることができます。仏が本質(本地)であり、その現象が神々の働き(垂迹)であるとする本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)という見解がありますが、これと同じような方法で捉えるとすると、御先祖様の総体が本質(本地)で、その智恵の働きを個別的に可視化し具象化したものが神仏と捉えればよいことになります。これは、反本地垂迹説ということになります。


神人共生-2へ続く
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